四季に恵まれ、折々に花鳥風月を味わうことのできる私たちの国は、世界でも類を見ない美しい国です。しかし、温度や湿度の変化が激しく、地震も多く台風や積雪などの災害も頻発する、世界でも類を見ない厳しい風土の国でもあるのです。木造建築が、この過酷な自然環境で湿気や地震の揺れを吸収、緩和するなど尤も適した建築方法であった事は、出雲大社や四天王寺、さらに日本各地で大切に譲り保存される多くの社寺、そして1300年もの長きに亘り堂々と建ち続ける法隆寺が、その清廉な姿で私たちに教えてくれています。
社寺は日本文化の歴史であり、そして、日本人の心そのものです。
伊勢神宮で20年ごとに御造営されるその匠の技は、今なお宮大工達に伝えられ、社寺建築の技は幾多の時代を通じて、時々の先人達が、どんなにか苦心をして意匠を考え、仕口を練り、連綿と語り継がれたもので、その発達は仏教文化と深い係わりを持ち、奈良時代から平安時代にかけて仏教が国教として政治に利用されるのと軌を一にして、京を中心にに飛躍的に発展を遂げました。
今日、多くの社寺仏閣を拝する時、その威風堂々とした姿に感動し、誇りを感じます。
私たち(株)曉は、社長をはじめ社員全員がこの誇りを誇りとした職人であり、語り継ぎ、培ってきた日本建築の歴史と伝統を継承し、心意気に生きる匠集団です。此れまでに建立された建築物を護り、そして、これから建立される多くの建造物を御造営開花させることを本懐として、先人達の遺訓を顕彰し、伝統の技と匠を後世に伝承えることを使命と心得、弊社は設立されました。
伝統的技術を尊重し、新たなニーズにも的確に、そして迅速に対応する為に技術と経験を生かし、提供することを以ってこれからの社寺建築を牽引するべく、技の研鑽に努め、努力を怠らず、日夜工夫を重ね、日々精進し、社寺建築をリードしてまいります。
どうか、暖かいご支援、お引き立ての程、宜しくお願いお申し上げます。
宮大工(みやだいく)は、釘・金物等を最小限にとどめて、木と木の接合部・継ぎ手・木組みなどに伝統的な技法を使って神社・仏閣の建立などを行う大工です。その技術、技法は徒弟制度という形で師匠から弟子へ継承されるのが普通で、その技を持つ宮大工は日本全国に数千人いると言われていました。
現在は宮大工もその数を減らし、技を継承する若者も少なくなっています。
古い建物が多く残る京都でも、その伝統と技を支える宮大工はたくさんの智恵と技術を持つ職人として注目されています。